最近、SNSなどでも、生理のことを語る女性が増えているそうです。今までの女性は男性の前や公のところで生理の話題など恥ずかしくてなるべく避けてきましたが、生理前後の体調不良を男性や職場で理解してもらえるように、情報発信する方が増えています。同時に生理前後の体調不良で悩んでいる方が意外に多いのだなと思っています。

生理前の体調不良は、月経前症候群(PMS)と言って、イライラや落ち込みなどの気分障害から、頭痛や肩こり、めまいや不眠から吹き出物などのお肌のことまで、様々な症状がおこります。生理が始まれば、楽になることも多いのですが、生理痛や頭痛、腰痛、下痢などの症状が続くこともあります。これらの症状を改善するには、漢方薬がお勧めです。個々の症状をとるお薬では、毎月起こる体調不良のなんの解決にもならないからです。デリケートな女性の身体をいたわり、ケアするには、漢方薬が最適です。

約ひと月に1度「生理」がやってくる女性の健康には「血」が重要です。東洋医学では、身体が成り立っている3つの要素「気」「血」「水」に分けていますが、「血」は全身を巡って五臓六腑や皮膚・骨・筋肉など様々な組織・器官に栄養を与えたり、潤したりまた「生理」によって身体の老廃物を取り除いたりしています。女性が心身共に健康でいるためには、この「血」を上手に整えることが不可欠です。「血」の栄養や潤いの機能が良い時は、顔色の艶もよく肌も潤い頭もスッキリ冴えて、身体も疲れにくく月経も正常です。また精神状態にも影響し、落ち込んだりイライラしたり、眠れないと言うことも少なくなります。

まずは「血」の補充から。「養血調経」などの漢方薬をお勧めします。漢方薬で快適な生理をお過ごしください。